患者さんからまた面白いお話しを頂いたのでブログに載せさせていただきました。
こしょう(胡椒)
ブラックペッパー(黒)とホワイトペッパー(白)が良く使われます。黒と白の違いはご存知でしょうか。
黒はまだ熟していない胡椒の実を天日で乾燥し加工したもので、白は完全に熟した実の皮を剥いで天日に乾かし加工したものです。
辛みなら黒、香なら白です。ステーキなどの肉料理は黒、淡白な白身魚や鶏肉なら白です。その使い分けはワインの白、赤の呑み分けに似ていますね。
成分としてピペリン(アルカロイド類)が含まれ、消化不良、嘔吐、下痢、腹痛などの薬効があり、また抗菌、防腐、殺虫作用もあります。
しかし、多量に取ると他の薬品との相互作用があるため、健康被害を起こす可能性があり注意が必要です。
コロンブス、マゼランが活躍した大航海時代は、冷蔵庫などなかったため、貴重な食べ物の防腐材として重宝され、胡椒の1gは金の1gと言われる価値がありました。
ご参考:唐辛子のカプサイシン、胡椒のピペリン、生姜の6-ジンゲロールは、それぞれの植物体内でシキミ酸と言う成分から作られます。シキミ酸は、大流行しているインフルエンザの治療薬タミフル(オセルタミビル)の原料です。
また、ニンニク、唐辛子、コショウ、生姜はカレー粉の辛味材料として使われ、無くてはならないものです。
by Mr.K
k様、5回シリーズの香辛料の話ありがとうございました。