取り敢えずビール!からお話を始め、ワイン、焼酎と続き、日本酒は最終回(数回連載)を予 定しています。
1.ビール(Beer)
居酒屋にいくと店員がやってきて「お酒は何にしますか~?」と注文を取りますが、即座に 「とりあえずビール!」と応えます。(勿論、最初から日本酒、カクテル、ソフトドリンクの 人も)処で、国民一人当たり最もビールを呑んでいる国は?ドイツではなくチェコなのです。
では、生産量が1番の国は?自分のものは自分のもの、人のものも自分のものと言ってはばか らないと論評される、いま尖閣諸島、南シナ海で問題を起こしている中国です。日本はと言う と7番目になります。
ビールは使用酵母と発酵法の違いで下表の二つのタイプがあります。
冷蔵庫がなかった時代は全てエールビールで、常温下でサッカロマイセス・セレヴィジェ酵母を使い、上面(表面)で発酵させて造っていました。クレオパトラやシーザーなどが登場する古代・中世劇、カーボーイ、保安官やならず者が登場する西部劇の映画のシーンで呑んでいるビールはこれ。
これに対して、現在の主流となっているラガービールは、サッカロマイセス・カールスベルゲンシス酵母を使い、10°C以下に温度コントロールし、下面発酵で造っています。
アサヒ、キリン、サントリー、サッポロなどの主製品はラガービールですが、それと比べて、エールは芳醇で酸味があり、しっかりとしたコクがあります。カレーやハンバーグにも良くあいます。日本ではアサヒスタウト(アルコール度が高く8%)、キリン一番搾りスタウト、エビスクリーミースタウト、サントリープレミアムモルツエールなどがあります。
昔の話ですが、イギリスではホップ入りをBeer、無しをAleと呼んでいました。ラガーは中世ドイツ(バイエルン地方)のローカルビールでした。夏でも氷の溶けない温度の低い洞窟で細々と造っていました。冷蔵庫が発明された19世紀以降は、瞬く間に世界の主流になりました。ピルスナーはピルゼン地方(チェコ)で造るビールから命名、日本の主流はほぼピルスナーと呼んでいます。
地ビールブームで全国各地にビール工房があります。そこでは品揃えが豊富で、エールビール が提供されていますので、呑み比べてみては如何でしょうか。また、最近では各メーカーか ら、クラフトビール(クラフトは“匠”と言う意味)と呼ばれる製品が相次いで限定発売されて います。特に、20~30代の若者に人気が高く、買い求めているようなのでこちらも注目で す。
処で、ビール(ノンアルコールビールも)にはホップが添加されています。大瓶1本に5~10個のホップ毬花(松ぼっくりに類似)が使われています。ホップには80種類以上の品種があり、苦味用のビターと香り用のアロマに分けられる。毬花の中には小さい黄色い粒「ルプリン」があり、ビール造りに欠かせない苦味成分「フムロン」が含まれています。では何のために添加するのか、ご存じでしょうか?以下の3点が挙げられます。
1 苦味をつけるため。(これは殆どの人がご存知)
2 雑菌を殺し、麦汁を透明にするため。(日本酒では乳酸が雑菌を殺す役目)
3 ビールの泡が暫く消えないようにするため。(空気を遮断し酸化を防ぐのが泡)
次回(第12回)はワインについてお話をしようと思っています。
by Mr.k
12回目ありがとうございました。
ビール大好きなので今日の話は、興味津々です。
エールビールもラガーも今まで知らずにカパカパのんでましたが今日からはもっと味わって飲もうっと😆
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