· 

鍼灸ツボ80(下肢部)


<足の太陽膀胱経>

63. 殷門(いんもん)

大腿部後ろ側の中心にとる

主治:坐骨神経痛、片麻痺

 

64. 委中(いちゅう)

膝窩横紋の中央にとる

主治:坐骨神経痛、腰痛、膝関節痛

65. 承山(しょうざん)

下腿後側の中央でアキレス腱に沿ってあがり、腓腹筋の両頭のくぼみにとる

主治:下肢の倦怠、下肢麻痺、坐骨神経痛、片麻痺

 

 

 66. 崑崙(こんろん)

外果とアキレス腱の間のくぼみにとる、踵から足先にむけて刺激する

踵より足先に響く

主治:頭重、頭痛、首の後の凝り、下痢


<足の太陰脾経>

 

67. 血海(けっかい)

膝を伸ばして、足に力を入れると、膝の内側の上で筋肉が隆起します、その中央にとる

 

主治:膝関節炎、腰痛、月経異常

 

68. 陰陵泉(いんりょうせん)

膝を少し曲げて、下腿の内側で脛骨の後縁にそって上がり膝関節のやや下で指が止まるところ

主治:膝関節炎、腰痛、婦人科疾患

 

69. 地機(ちき)

下腿内側の中央より約2cm上で脛骨の後縁にとる

主治:急性胃腸カタル、胃潰瘍、糖尿病、慢性膵臓炎、下痢

特に急性胃腸カタルの時は圧痛がある。

 

70. 三陰交(さんいんこう)

下腿の内側で、内果の約上6cm、脛骨の後縁にとる

主治:婦人科疾患(月経不順・月経困難・帯下・下腹部痛)冷え性

71. 公孫(こうそん)

第一中足骨の後内側にとる

主治:全身倦怠、吐き気、慢性胃腸炎、糖尿病


<足の厥陰肝経>

72. 曲泉(きょくせん)

膝を深く曲げ膝の内側にできる横紋の頭にとる

主治:膝間接炎、婦人科疾患、肝機能障害、虫垂炎、膀胱炎、尿道炎、腹膜炎

 

 

73. 中封(ちゅうふう)

内果の前方で前脛骨筋腱内側の陥凹部にとる

主治:突発性腰痛、肝疾患

腰痛の時は圧痛がある

 

 

 

74. 太衝(たいしょう)

足の第一、第二中足骨の間で前脛骨動脈の拍動部にとる

主治:子宮出血、肝機能障害


<足の少陰腎経>

75. 然谷(ねんこく)

内果の前下方で舟状骨と第一楔状骨の関節のくぼみの下にとる

主治:慢性中耳炎、足のほてり、子宮脱、神経症によるのどのつまり

 

76. 太渓(たいけい)

足の内果の後ろで内果の尖ったところのすぐ後ろにとる

主治:あしの冷え、扁桃炎、腎臓病

扁桃炎のときは圧痛がある


<足の少陽胆経>

77. 陽陵泉(ようりょうせん)

膝の外側で腓骨頭の下にとる

主治:片頭痛、三叉神経痛、下肢外側痛、胆嚢炎

下肢外側痛(筋肉・腱・神経などの疼痛の特効穴)

 

78. 足臨泣(あしりんきゅう)

足の第四、第五中足骨の間

足の背から裏に向けて刺激する

主治:めまい、船酔い、片頭痛、胆嚢炎、胆石、三叉神経痛

片頭痛のときは圧痛がある


<足の陽明胃経>

79. 犢鼻(とくび)

膝の正面で正中より外側で脛骨と膝蓋骨の間のくぼみ

主治:ひざ関節痛の特効穴

 

80. 足三里(あしさんり)脛骨の外側を骨に沿って上がり膝関節の下方で指が止まるところ

主治:下肢の倦怠感、坐骨神経痛、胃疾患、ノイローゼ

足三里は健脚、長寿の治療穴としてふるくから用いられている